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めまいの原因は前庭神経炎?ある2つの方法で克服した女性の体験談

体験談
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結婚して約10年――子どもがいないまま、私は、某IT企業の広報担当としてがむしゃらに働いてきました。深夜残業も休日出勤もいとわず、夫をないがしろにする生活を送る中で、3年前にある恐ろしい体験をしました。

ある媒体の取材で、大阪に1泊の出張に出かけた夜のことです。突如、激しいめまいに襲われました。死をも意識するほどの激しい回転性のめまいで、ホテルのフロントに連絡して、救急車を呼んでもらったのです。

病院では当初、メニエール病や脳の病気が疑われました。CTも撮りましたが、結論は出ず、命に別状はないと判断されて、救急病院を追い出されるように後にしました。

救急車を呼ぶぐらいですから、到底一人で歩けるような状態ではありません。それにも関わらず、瀕死の重症患者を抱える救急病院の看護士に容赦なくタクシーに詰め込まれた私は、「鬼、悪魔……大阪なんて大っ嫌い!」と息も絶え絶えになりながら、心の中で呪詛をつぶやいていました。

翌日も歩ける状態ではなく、ホテルに延長滞在しました。少し症状が落ち着いてから、会社の同僚のつきそいのもとで、東京の自宅に帰りついたのです。

この記事の目次

前庭神経炎は薬では治らない?

後日判明した私のめまいの原因は、「前庭神経炎」。めまいの専門医の診断を受け、特定された突発性の病気です。一般的にはあまり知られていませんが、三半規管のヘルペスのようなもので、直接的な病原も明らかにされていません。

病院では一応、めまい止めの薬が処方されました。しかし、これはあくまでも気休め。「めまいの症状が過ぎ去るのを待つしかない」と言われて、フラフラしながら帰宅したのを覚えています。結局、その後は2週間ほど会社を休み、自宅で療養しました。

疲れ・ストレスをためない

直接的な病原はわからない――そう医師に言われていたものの、やはり働きすぎや疲れが原因だったのかなと私はぼんやりする頭で考えていました。

女性に口唇ヘルペスができるときには、何か大きなストレスにさらされていることが多いとも聞いていたからです。前庭神経炎が三半規管のヘルペスだとするなら、私のストレスは、口回りではなく、耳の奥にアラートを出したのだろうなと考え、自分の最近の生き方を振り返ると、涙が溢れて止まらなくなりました。私は忙しさを理由に、家族にも同僚にも、そして自分自身にも優しくなれなかったのだと。

私は、これまでのがむしゃらな働き方を改め、食生活も見直すことにしました。できるだけ残業を減らし、夜は自炊を心がけ、お酒の量も減らしました。また、部屋のインテリアを変えたり、疎遠になりがちな母親と頻繁に食事をするようにしたのです。

しかし、すべてを自分で引き受けようとすると、またストレスになってしまいます。そこで、力仕事は夫にお願いする、食事を母親にごちそうしてもらう、多すぎる仕事は同僚に協力を仰ぐ――こういった素直な「甘え」を出すことで、自分の心と身体をいたわるように心がけたところ、徐々に楽になっていくことを実感できました。

薬の乱用をやめる

私はそれまで、頭痛薬のヘビーユーザーでした。ちょっとした頭痛や生理痛ですぐに薬を服用し、無理やり「おさえこむ」ことで、その場をしのいできたのです。

そのような私の横暴に身体が反発し、「めまい」というかたちで警告を与えてくれたのではないか――今ではそのように考えています。

薬の乱用をやめた今は、頭が痛かったらすこし横になる、お腹が痛かったら外出をキャンセルする、身体がこっていたらマッサージやスパでリラックスする、睡眠不足だったら出勤時間をずらして長めに睡眠時間をとるといった具合で、自分の身体に寄り添う対策を講じています。

薬の力に頼ることももちろん必要ですが、むやみやたらに市販薬を服用するのではなく、医師や薬剤師に相談しつつ、漢方なども含めたなだらかな服用で症状緩和を見守るように心がけるようにもなりました。

出張先の大阪で、突然原因不明のめまいに襲われた夜の恐怖と底無しの孤独を、今でもよく思い出します。そしてその記憶は、自分の心と身体を大事にしなければいつか必ず報いを受けるという、私自身の「戒め」として機能してくれています。

症状が改善し、人生も変わった

この経験を通して知った、怪我の功名ならぬ、病気の功名は、「他人のありがたみ」です。以前の私は、傲慢で独りよがりで、自信家。「何でも一人でやってやる!」と勝手に息巻いていました。

しかし、大阪から東京まで付き添ってくれた同僚、身体を心配してくれる家族の温かさを感じ、少しでも恩返しをしたいと考えるようになっています。

めまいに限らず、何らかの持病やハンディキャップを抱えた人にとっては、身近な人にいかに助けてもらえるか、素直に甘えられるか、そして、困ったときに救いの手を差し伸べてもらえるような人間でいられるか、が大切だと感じるようになりました。

おわりに

実は今でも、新幹線や飛行機に乗るときには緊張していますし、外泊も極力避けています。たった一人、ホテルのベッドでのたうち回り、震えながら受話器を取ってフロントに電話したあの日の夜が、フラッシュバックしてきます。

めまいの恐怖は、体験した人でなければわかりませんが、私のこの経験談が、めまいで苦しんだことのある方の参考になれればと願っています。

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