実は重病の可能性も?拍動性耳鳴りの症状・原因・治療法について解説
耳鳴りのなかには、「拍動性耳鳴り」というものも存在します。
拍動性とは、心臓の鼓動や脈拍のような「ドクンドクン」という耳鳴りが聞こえてくるのが特徴です。
こちらは、脳の腫瘍や病気が原因で起こっている可能性もあるかもしれません。
拍動性の耳鳴りを感じたら、すぐに病院に行きましょう。
それでは、拍動性の耳鳴りを感じた時の対処法や、その原因についてご紹介していきしょう。
この記事の目次
一般的な拍動性耳鳴りは、「耳のまわりの血管の異常」が原因
拍動性耳鳴りは、「血管性耳鳴り」と言われることもあります。
その原因にはいろいろな病気が考えられるでしょう。
まず、考えられるのは耳のまわりの血管に異常が起きているというものです。
耳のまわりの血管が正常に機能しておらず、そのせいで耳鳴りのような音が聞こえてきてしまうという症状で知られています。
もしくは高血圧や貧血の場合にも、この症状が起きる可能性があります。
ちなみに、拍動性の耳鳴りを感じている方の大半は、「耳のまわりにある血管の異常」のせいともされています。
上記の原因が理由である場合には、自然と耳鳴りが治癒してしまうことも多いそうです。
ですが、あまりに長く拍動性の耳鳴りが続く場合には、脳の病気かもしれません。
拍動性耳鳴りは、重い病気にかかっているサインかもしれない
拍動性の耳鳴りのなかには、手術をしなければいけないものがあります。
動脈硬化、動脈瘤、動静脈瘻、頭蓋骨の動静脈奇形などが原因として考えられるでしょう。
それぞれの症状について、詳しく振り返りましょう。
拍動性耳鳴りの原因となる「動脈硬化」「動脈瘤」「動静脈瘻」とは?
まず、動脈硬化は名前の通り動脈がかたくなってしまい、血液の巡りが悪くなってしまうというものです。このせいで心臓に負担がかかりやすくなり、血管や内臓にも影響が出やすくなります。
これが進行すると、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、くも膜下出血などが起こるかもしれません。
動脈瘤(どうみゃくりゅう)は、動脈という血管が膨らんでしまう状態を指します。
動脈は体中にあるものですから、同じ場所にできるというものではありません。
一度動脈瘤を患ってしまうと、それを縮小させることはできません。
自分で血圧をコントロールするなどしないと、ますます症状がひどくなります。
放置しておくと、動脈瘤が破裂してしまいかねません。
動静脈瘻(どうじょうみゃくろう)は、動脈と静脈の間に異常が起きてしまい、動脈から静脈に直接血液が流れ込んでしまう症状のことを指します。
これをそのままにしていると、脳へ血液が逆流してしまい、最悪の場合には脳梗塞が起こることもあります。
先天的にこういった病気を抱えている人もいますが、外傷をきっかけにこの病態になってしまう人もいるそうです。
これらの病気は、全て拍動性の耳鳴りを伴うことがあります。
「気のせい」で放置していると、命の危険もあるのです。
拍動性耳鳴りの原因になる、他の病気
また、脳圧(頭蓋骨圧)の上昇も耳鳴りの原因になることがあります。
これは脳出血や脳腫瘍、髄膜炎、もしくは頭部の外傷が原因になることが多いとされていますので、このような症状は複雑に要因が絡み合っているとも言えるでしょう。
これ以外にも、「硬膜動静脈奇形」という病気にかかった場合にも拍動性耳鳴りを感じることがあるでしょう。約70パーセントの患者さんが拍動性の耳鳴りを感じるとされています。
それ以外に脳動脈瘤も、拍動性の耳鳴りを感じることがあります。
なお、拍動性の耳鳴りが脳の異常などで起こっている場合には、MRIや血管造影などで診断することができます。
外科手術が必要になるケースがほとんどですから、もしかしたらと思ったら専門医を訪れるようにしましょう。
まとめ
「ドクンドクン」と、鼓動のような音が耳鳴りとして感じられる拍動性耳鳴り。
耳のまわりの血液がうまく流れていないことからくる、自然治癒が可能な耳鳴りもありますが、脳梗塞や脳出血の原因となる症状が耳鳴りをもたらしていることもあります。
耳鳴りに痛みが伴ったり、いつまでたっても耳鳴りが続いたり、不快感が強いようならば必ず病院を訪れたほうがいいでしょう。また、原因となっている病気の治療や、生活習慣の改善も必要になってくるかもしれません。
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