【耳鳴りと頭痛】自律神経失調症・更年期障害・脳過敏症候群の可能性？

耳鳴りと頭痛を同時に併発して、苦しんでいる方もいらっしゃるでしょう。

耳鳴りの原因となる病気はいろいろとありますが、実は、耳鳴りと頭痛を併発する病気はさほど多くありません。

こういった症状が同時に起こる原因は、主に心のトラブルやストレスからくる病気のせいだとも言われています。

その症状を改善する方法は、やはり原因となる病気を治療する必要があるのです。

耳鳴りと頭痛が同時に起きる「自律神経失調症」

耳鳴りと頭痛に同時に起こる原因としてまず考えられるのが、自律神経失調症です。

自律神経失調症の症状は、いろいろなものが同時に起こるのが特徴です。

頭痛や耳鳴り以外にも、「肩こり」「冷え」「体のほてり」「動悸、息切れ」「目の疲れ」などの症状も出てきます。どれが症状として現れるかは個人差があるでしょう。

自律神経失調症の原因とされるのは、ストレスともいわれています。

ですから、根本的に耳鳴りを改善したいのならば、生活を改善する必要も出てきます。睡眠時間をたっぷりとり、体も心も休めるようにしましょう。

更年期障害や心の病気で、耳鳴りと頭痛に同時に悩まされる人もいる

自律神経失調症以外にも、頭痛と耳鳴りが同時に起こる病気はあります。

たとえば更年期障害です。

更年期障害は女性特有の病気とされていますが、耳鳴りと頭痛が同時に起きることもあります。これ以外にも、「やたらと汗をかく」「体がほてり、のぼせるような感じが続く」「眠れない」という症状が出てきます。

もしくは、心因性の病の原因もあるかもしれません。

うつ病などを患っている人も、耳鳴りと頭痛を同時に感じることがあるそうです。

他には「倦怠感」だったり「食欲がわかない」「食べ過ぎてしまう」という症状が出てくるでしょう。

最初は耳鳴り、後から頭痛という症状は、もしかしたら薬の副作用かもしれない

耳鳴りに最初に悩まされていて、後から頭痛がするようになった。

こういう場合には、耳鳴りの治療のために服用している薬の副作用ということもあります。

最初はなんともなかったのに、頭痛や頭重感が感じられるようになった場合には、医師に相談して薬を変更してもらいましょう。

そういった薬のトラブルを多く経験している方は、漢方薬での治療なども視野に入れてみてください。

疲れや睡眠不足で、病気ではないのに耳鳴りと頭痛が同時にやってくる

耳鳴りと頭痛があるけれど、病院に行ったところ、どこも悪くないと言われたという方。

それはもしかしたら病気ではなく、体が疲れているのかもしれません。

特に、毎日デスクワークに従事している方や、長時間にわたって車の運転をしていて肩こりがひどい方などは、それに該当する可能性があります。

肩から首にかけての筋肉が凝り固まってしまい、そのせいで頭痛や耳鳴りが起きているのです。

体の歪みは、耳鳴りや頭痛の原因になります。

こういう場合には、まず充分に体を休めることが大事です。

そのうえで、ストレッチやヨガなどを日常に取り入れ、こまめに体のコリをほぐすようにしましょう。

「脳過敏症候群」は、耳鳴りや頭痛を引き起こす

耳鳴りと頭痛が同時に起きている場合、もしかしたら原因は脳にあるのかもしれません。

たとえば「脳過敏症候群」。

こちらは、脳がちょっとした刺激でも興奮してしまい、その興奮状態からなかなか抜け出せないような状態を指します。

この症状は、片頭痛と深く関連しているとも言われています。

対処法は簡単です。

まず、しっかり休んで睡眠時間も確保し、ストレス解消を心がけること。

不足しているビタミンやミネラル、アミノ酸といった栄養素を摂ること。

テレビゲームは避け、映像やパソコンの画面を見続ける行動は控えること。

とにかく強い刺激を与えず、目を休めるようにしましょう。

ただし、脳に原因があって耳鳴りと頭痛が同時に起きている時には、重い病気である可能性も否定できません。もしかしたら脳腫瘍や脳梗塞の可能性もありますので、病院に行くことをおすすめします。

まとめ

頭痛と耳鳴りが同時に起こることはめったにないとされていますが、「自律神経失調症」や「更年期障害」が原因になることも多いとされています。また、うつ病などの心の病気や、ストレスや疲労から耳鳴りと頭痛に苦しめられている人だっています。

もしくは、脳が興奮しすぎてしまっている状態に陥っているのかもしれません。

どの症状にせよ、まずは静養する必要があります。音や映像などの刺激は避け、静かに過ごすことも大切になってくるでしょう。